飲むゴールド?

A&P LE JOURNAL JUIN 2022

本日ご紹介するのは、ローズマリー・シネオールです。

あなたの暮らしに喜びをと願いながら、今日も最高の精油探しを続けています。到来したこの夏、あなたに紹介するのは、ローズマリーシ・ネオールの香りです。
ローズマリー・シネオールは野生で育つ背の低い植物で、茎にはびっしりと葉がつけられています。
私は今日ご紹介するのは、チュニジアへの旅行中に出合ったローズマリー。そこを訪れたのは、花を咲かせ、収穫間近という時期でした。

ローズマリー・シネオールの精油は水蒸気蒸留で得られ、その香りには、ユーカリを思わせるハーバルさと力強さがあります。

 

 

ローズマリー・シネオールの葉は、上部は深い緑色、根元近くは魏色をしています。花の色は赤みがかった薄紫から青、あるいは白。

ローズマリーの名の由来は、海の朝露という意味のラテン語「ros marinus」であり、このことは、地中海海岸沿いに多く育つことからも想像するのに難しくないでしょう。

さらに、その名の由来には、ギリシャ語で香草を意味する「rhops myrinos」も関係しているようです。

 

チュニジアでは、ローズマリー・シネオールは南部の標高500〜600メートルに自生しています。

開花期は6月から9月にかけて。昔から農民や羊飼いたちによって、その枝葉は鎌で刈られてきました。

一年中収穫できるものの、芳香成分が最も豊富なのは夏の葉です。

精油を手に入れるためのローズマリー・シネオールの収穫は、暑く乾燥した環境のもと、つまり日の出の後に朝露が消えてから行われます。

 

収穫されたローズマリー・シネオールは、束ねられて蒸留所に運ばれると、すばやく蒸留作業にかけられます。

生育する地によってローズマリーの異なる種が存在し、これはチモタイプと呼ばれて異なるカテゴリーに区別されているもの。

チュニジアで収穫されるのは、シネオール種です。

 

ローズマリーは、古代から調味料と薬用として知られていました。

ラベンダー、セイボリー、バジル、タイムとなど、他のシソ科の植物と共に、古くから人々が使ってきた香草です。

かの有名なハンガリーの女王の逸話とも関係があります。

14世紀、ハンガリーのイザベラが、ローズマリーを使ったアルコール製剤のおかげで若さを取り戻したという話です。

この話によって、様々な伝説が語られるようになり、ついにはローズマリーは、当時の錬金術師たちによってつくられた、すべての病気を治すといわれる「飲む金」の原材料として使われるようになりました。

 

採油方法:水蒸気蒸留法

外観 :無色~薄黄色の液体

主成分:シネオール、αピネン、カンファー、βピネン

使用方法:フレグランス類、化粧品類、アロマテラピー、食品

 

Jean-Claude DEYME